小学校の英語教育における「英語の音」の重要性

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近年は英語の重要性がしばしば叫ばれ、それに伴って子どもの英語教育の早期化も進められています。
小学校における英語教育についても、現在は5年生からスタートしていますが、将来的には3年生からに早まることになります。
小学校における英語教育の問題点について考えてみたいと思います。

小学校での英語教育の目的

現状では、小学校での英語教育に費やされる時間は週1時間です。
当然ながら、このような少ない時間で英語力が十分に身につくはずはありません。

しかし、現状における小学校の英語教育は英語力の獲得、向上というよりは、「英語との出会い」を児童に体験させるという点に重点を置いているといえます。

つまり、文法や長文読解といった英語力向上のための「勉強」は中学校以降に任せ、小学校の段階では、「英語ってこういう感じなんだ」や「英語が話せるようになりたい」など、それぞれの児童に英語に対する印象を残すことを目的としています。

英語の音にふれる機会は十分か?

今では小学校で出会う前から英語に出会っている子どもたちも多いことと思いますが、そうではなく小学校で初めて出会う子どもたちも多いはずです。
そういう子どもたちに欠かせないのが、生で聴く「英語の音」との出会いです。

私たちが、母語である日本語との最初の出会いも、乳児期に周囲の人々から発せられた「日本語の音」だったのです。
「日本語の文字」だったわけではありません。
どんな言語であれ、それは同じです。

ただでさえ週1時間というわずかな時間なのですから、その時間はできる限り英語の音を児童に聴かせることが重要です。

ALTの重要性

生の英語の音を児童にできるだけたくさん聴かせるためには、やはり英語のネイティブ・スピーカーであるALT(外国語指導助手)の存在は重要です。

ALTが普段話している英語こそが「本物の英語」なのであり、彼らの声を聴くというのは初めて英語と出会う児童にとって貴重な経験となります。

一部の専門家からは、ALTは教育学や言語学等の知識も乏しいことが多く、そういった人たちに重要な初期教育に携わらせてよいのか、といった批判も存在します。

しかし、前述のとおり、小学校における英語教育の目的は、英語と出会わせ、英語とはどんなものなのかを考えさせ、英語に少しでも慣れ親しませることです。

この目的を考えれば、たとえ教育学や言語学等の知識が乏しくとも、ALTが話す声そのものが貴重な教材であると言えます。

ただ、全ての小学校の英語の授業においてALTという制度が整っているわけではありません。
小学校の制度に任せるのではなく、可能であれば幼少期から「本物の英語」 の発音に触れさせる機会を作ることも大切です。

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